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【外国人必見】タクシードライバーとして働くための心得とは?

【外国人必見】タクシードライバーとして働くための心得とは?

2024年4月から日本で就労する外国人の新たな在留資格として、特定技能分野に「自動車運送業」が加わることが決定となりました。これにより、タクシー業界でも外国人労働者を積極的に採用していく流れになっています。

タクシードライバーの仕事は、お客様を目的地まで安全かつ迅速に送り届けることですが、この仕事にはいくつかの心得があります。今回はタクシードライバーとして日本で就労をする外国人の皆様が心得ておくべき重要なポイントを解説いたします。

1 安全運転を心掛ける

第一に、タクシードライバーは運転のプロフェッショナルとして交通違反をしてはなりません。交通ルールやスピード制限などの法令を遵守することが不可欠です。交通違反を起こしてしまうと、仕事を失ってしまう可能性もあるため、細心の注意を払う必要があります。 お客様の中には急いでいるためタクシーを利用するという方も多く、スピードを出して運転をしてほしいと言われるケースもあるかもしれません。そのような状況であっても、安全運転は欠かさず、交通違反しないよう心掛けましょう。

また、お客様が不快にならないような運転も重要です。急ブレーキや急発進は避け、スピードを出し過ぎず一定に保ちスムーズな運転となる工夫が必要です。お客様が快適に乗車できるような運転をすることで、タクシードライバーとして高く評価されるのです。

2 車両は常に安全で快適な環境に保つ

タクシードライバーは車両のメンテナンスにも注意を払うことが必要です。車両を安全な状態に保つために、定期的な点検やオイル交換、タイヤのチェックなど、車両のメンテナンスを徹底的に行います。お客様に安心して乗車いただくため、車両の安全性を保つよう努めなければなりません。

また、タクシーに乗車するお客様が移動時間を快適に過ごせるように、車内環境にも気を配る必要があります。車内の臭いや座席の汚れなど無いように注意をしましょう。定期的な換気や消臭スプレーによる臭いの対策を行い、座席の汚れは綺麗に拭き取りを行います。お客様が快適に過ごせる環境を整えることはタクシードライバーとしての最低限のマナーです。

3 地理的な知識を積極的に学ぶ

タクシードライバーは地理的な知識を持つことが重要です。目的地まで最短で安全なルートを選ぶためには、地域の地理や道路状況に詳しくなる必要があります。タクシー車両に搭載されているカーナビゲーションシステムを活用することも可能ですが、常に地理的な知識は積極的に学ぶよう意識しましょう。

道や建物を覚えるだけでなく、効率的なルートを判断する能力が求められます。渋滞に巻き込まれてしまっては、迅速にお客様を運ぶことができなくなってしまうため、通勤時間帯等の混み合う時間は大通りを避けるなど、地域特有の道路事情を理解し、適切なルートを選択することが必要です。

多くのタクシー会社では地理の知識に関する研修を行っているため、日本の地理に不安を感じる外国人の皆様も安心して学ぶことができます。地理的な知識を沢山持つ事は、タクシードライバーの価値を高める事に直結しているのです。

4 お客様に丁寧な接客を行う

タクシーの仕事は乗車するお客様が居て、成り立っています。そのため、お客様に対する接客についても力を入れます。

お客様とのコミュニケーションの中で、挨拶は非常に大切です。まず、乗車をされたお客様には元気よく挨拶をしましょう。最初の印象が好印象に大きく繋がるため、最初の印象UPのために笑顔での挨拶がとても重要です。

また、お客様の様子をしっかり観察し、暑い様子であれば車内のクーラーを調節したり、高齢者や具合の悪い方がいれば車のスピードを緩めるなど、細かい気配りも大切です。接客の上手なタクシードライバーは、お客様から指名を受ける事も珍しくありません。接客は、タクシードライバーの命とも言える大切な領域である事を忘れない様にしましょう。

5 身だしなみに気を配る

タクシードライバーは車内だけでなく、自身の身だしなみにも気を配る必要があります。タクシーの車内が快適でも、ドライバーの身だしなみがだらしなかったり、不潔であるとお客様は不快に感じます。
以下にあるお客様が気にするポイントを十分に注意しましょう。

  • シャツはシワのない状態に保っている

  • ボタンは全てしっかりと留められている

  • 清潔な手袋を着用している

  • 髪型は寝癖などがなく、綺麗に整えられている

  • 髭は無い状態に剃られている

  • 制服がある会社では、必ず制服の着用をする

これらのポイントに注意し、身だしなみによるマイナスな印象を持たれないように毎回の乗車前にセルフチェックしましょう。

6 特定技能「タクシードライバー」の特定技能試験の内容とは?

タクシーの特定技能試験の内容は、以下の内容が含まれる予定です。

「運行管理者等の指導・監督の下、一般 乗用旅客自動車運送事業における運行前後の点検、安全な運行、乗務記録の作成や 乗客対応等ができるレベルであることを確認するものであり、第二種運転免許の学科試験に準拠した内容を含むものとする。」 (引用元:法務省「自動車運送業分野における特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針」に係る運用要領)
これらの内容を元に、例題を作成してみましたので、問に対して〇か×か考えていきましょう。

Q:タクシーを運転中、客から急がされた場合に、最高速度を超えて運転しても運転者には責任は無い。

A:×

【解説】 道路交通法では、最高速度を超えて運転をすることを「速度超過違反」と言い、一般的にスピード違反と言われます。タクシーを運転するのはドライバーになるため、どのような状況においても、スピード違反の責任はドライバーにあります。

Q:タクシーやバスなど事業用自動車は、3ヶ月ごとに定期点検をしなければならない。

A:〇

【解説】 事業用自動車を使用する場合は、3ヵ月毎に定期的に点検整備を実施することが義務付けられています。3ヵ月点検をしないと30万円以下の罰金を支払うことになるため注意が必要です。

Q:タクシーやバスなど事業用自動車は、3ヶ月ごとに定期点検をしなければならない。

A:〇

【解説】 事業用自動車を使用する場合は、3ヵ月毎に定期的に点検整備を実施することが義務付けられています。3ヵ月点検をしないと30万円以下の罰金を支払うことになるため注意が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?タクシードライバーとして働くために心得ておくべきポイントを理解できましたでしょうか。

タクシードライバーはお客様を安全に送り届ける事ができる運転が常に求められます。また、運転以外に細かい配慮をして、お客様が快適に過ごせるよう努める事ができるタクシードライバーこそが真のプロフェッショナルと言えるのです。

最初は全てのポイントを意識する事は難しいかもしれませんが、タクシー会社入社後に研修期間がありますので、研修の中でしっかりとタクシードライバーとしての心得を一つずつ学んでいきましょう。私たちは、外国人の皆様がタクシードライバーとして輝いて働いている姿を楽しみにしています!

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