日本におけるドライバーという職業は、多くの職業の中でも比較的高い給与水準を誇っています。タクシードライバー、バスドライバー、トラックドライバーなど、職種によって異なる給与体系や勤務条件がありますが、それぞれに魅力があり、本解説では給与の実情と仕事の魅力、外国人がドライバーとして働くための在留資格や免許取得の方法について紹介いたします。

ドライバーの給与実情

ドライバーの給与は、職種や勤務地、保有する免許や経験年数によって大きく異なります。一般的に、タクシードライバーの給与は乗務時間や売上に応じて変動する歩合給制が主流で、月収は30万円〜40万円程度が平均です。多くの場合は歩合性の給与契約が交わされ、都心部での勤務や仕事の仕方によっては60万円以上を稼ぐドライバーも多くおり、人気の高い職種になっています。

バスドライバーの魅力は、安定性です。公共交通としての安定した需要があるため、安定した給与が得られます。平均月収は25万円から35万円程度で、大手私鉄や公営交通ではもう少し高い場合もあります。

トラックドライバーの給与は、運送する貨物の種類や距離、勤務形態によって大きく変わりますが、平均的な月収は30万円から50万円程度と言われています。特に長距離や特殊な貨物を運ぶドライバーは、より高収入を得ることが可能です。

ドライバー職の魅力

ドライバー職の魅力は、安定した需要に基づく比較的高い給与水準だけではありません。自由な働き方を求める人にとって、勤務時間や休日が柔軟に設定できる点も大きな魅力です。また、ドライビングが好きな人にとっては、日々異なる風景を楽しみながら仕事ができる点も魅力的です。さらに、人と接する機会が多い仕事であるため、コミュニケーション能力が身につき易いメリットがあります。外国人が日本でドライバーとして働くためには、適切な在留資格の取得と日本の運転免許が必要となります。

ドライバーの仕事に就ける在留資格は様々ありますが、2024年春にニュースとなった「特定技能に新たに加わる自動車運送業」が注目です。留学生や技能実習生、他の特定技能で在留している外国人も一定の要件をみたせば移行できます。外国の運転免許を持っている場合でも、その免許を日本の免許に切り替えする必要があります。このために、免許の翻訳認証と適性検査を受け、筆記試験による交通法規等の確認や運転技能の確認を受けることも必要になります。

まとめ

ドライバーという仕事は、給与面だけでなく、働き方の自由度や日々の出会いなど多くの魅力を持っています。外国人である皆さまにとっても適切な手続きを経れば、日本でドライバーとして働く道が開かれました。いま日本が国を挙げてその為の環境づくりを促進しています。この機会を大きなチャンスとして捉えては如何でしょうか。この仕事を通じて、日本の文化や人々との交流を深めご自身のキャリアを明るい未来に向かって切り拓かれる事をお薦めいたします。