異国の地で輝く外国人「タクシードライバーの1日」!

異国の地で輝く外国人「タクシードライバーの1日」!

2024年4月から日本で就労する外国人の新たな在留資格として、特定技能分野に「自動車運送業」が加わることが決定となりました。これにより、タクシー業界でも外国人労働者を積極的に採用していく流れになっています。今回はタクシー会社での就労を目指す外国人の皆様が日本の「タクシードライバーの1日」の流れをイメージができるよう、解説いたします。

タクシードライバーの働き方について

タクシードライバーの仕事は、柔軟な勤務形態が特徴です。勤務形態は大きく以下の3通りに分けられます。

  1. 昼日勤(早朝から夕方頃まで)
  2. 夜日勤(夕方頃から明け方頃まで)
  3. 隔日勤務(1度の乗務につき、2日分働き、その翌日に休みを取る勤務形態。勤務時間は20時間程度。例えば、朝8時から翌日の4時まで働き、翌日は休みを取る。間には、休憩時間が1日3回あり、3時間の休憩をする。)

多くのタクシー会社では「隔日勤務」を採用しています。隔日勤務は1度に働く時間は長いですが、休みの日数が多くなるため、プライベートの時間や家族、友人との時間を多く取ることができ、働きながらプライベートの時間も充実させたいと考えている方には、ぴったりの働き方です。

このように、3つの勤務形態がありますが1日の流れは概ね以下の流れに沿って行われます。

1日の流れ

1 出社

配属先の営業所に出社し、会社から支給される制服に着替え身だしなみを整えます。タクシードライバーは接客をするので、身だしなみを整えることは非常に重要です。

その後、出勤者の点呼があります。運行管理者より、本日の天候や道路状況の説明、業務に関する注意事項が説明されます。 説明が完了次第、健康状態のチェックとアルコール検査が行われます。体調が優れない場合や、アルコール反応が微量でも確認された際は、その日の乗車は出来ませんので注意しましょう。
その後、出勤者の点呼があります。運行管理者より、本日の天候や道路状況の説明、業務に関する注意事項が説明されます。 説明が完了次第、健康状態のチェックとアルコール検査が行われます。体調が優れない場合や、アルコール反応が微量でも確認された際は、その日の乗車は出来ませんので注意しましょう。
問題なければ運行管理者より乗務員証を受け取り、自分が乗車するタクシーに移動します。

2 車両点検

事故を起こさないために、入念に車両点検を行います。ウインカーやブレーキ、ヘッドライト、バッテリー、エンジンオイルなど異常がないかを確認します。

また、機器類だけでなく、車内の清掃状況も確認します。タクシードライバーとして、お客様が快適に過ごせる環境に気を配ります。

3 出庫

タクシー車両に乗車し、出発します。乗車を希望するお客様を見つけるため、車を走らせていきます。営業地域内の運転ルートはドライバー自身に任せられています。時間帯により、タクシーを利用する客層や、利用者が多い場所が変わるため、効率の良い運転ルートを日々、学んでいきましょう。

タクシーの営業方法は大きく分けて3通りありますのでご紹介いたします。

  1. 流し営業
    営業地域内でタクシーを走らせながらお客様を探す営業方法です。タクシーの利用を希望するお客様は、道の傍らで手を上げますので、そのようなお客様を運転しながら見つけて獲得します。
  2. 付け待ち営業
    駅や空港のターミナル、タクシー専用乗り場や観光地等の出入り口付近でお客様を待つ営業方法です。タクシー車両が順番に列に並び、先頭車両から順番にお客様を乗せていきます。混み合う時間帯や場所は、多くのタクシーが付け待ちをするときもあり、待ち時間が長時間になる可能性があるため注意が必要です。
  3. 配車営業
    電話や予約により車両手配を予約したお客様の元へお迎えに行く営業方法です。営業所から無線で配車の指示が入りますので、指定された場所までお迎えに行きます。
    近年では配車アプリが各社で導入されており、利用する方が増えています。お客様はアプリを通じてタクシーの予約を行い、その情報が即座にドライバーに通知されます。ドライバーは通知された情報を元にお客様の待つ場所まで向かい、迎えに行きます。

4 昼食

長時間の運転はエネルギーが必要になります。昼食でお腹を満たし、午後の運転に備えましょう。その日の勤務状況によっては、同じ時間帯に昼食が取れない場合もあるため、昼食が取れそうなタイミングを見計らって食事を取るようにしましょう。

5 休憩

隔日勤務の場合は一つの勤務が長時間になるため、トータルで3時間の休憩が義務付けられています。休憩する時間は自由に選択可能ですが、売上を上げるためにもお客様のニーズが少ない時間帯を選択することが良いとされています。

食事を取ったり、仮眠をしたり、リラックスができる事をしたり、休憩方法はドライバーにより様々です。長時間の運転は疲れが溜まり、注意力の低下による事故が起こりやすくなります。適宜休憩を取り、夜の時間帯に向けて体力を回復させましょう。

6 帰庫

営業の終了時間になれば営業所に戻ります。タクシー車両を返す際は、次に運転する乗務員のことを考え、燃料を満タン(燃料タンク満杯)にして返します。営業所に到着したら、タクシー車両の洗車、点検を行い勤務終了となります。

まとめ

いかがだったでしょうか?「タクシードライバーの1日」の流がイメージできましたか?

入社してから初めの期間は慣れていないため大変に感じるかもしれませんが、タクシー会社は未経験の外国人の皆様にも手厚く研修を行ってくれます。不安な点や分からない点があれば先輩ドライバーに積極的に質問し、稼げるドライバーを目指しましょう!

一覧へ戻る