日本のタクシー業界に新しい風!外国人タクシードライバー誕生!

日本のタクシー業界に新しい風!外国人タクシードライバー誕生!

2024年4月から日本で就労する外国人の新たな在留資格として、特定技能分野に「自動車運送業」が加わりました。これにより、タクシー業界でも外国人労働者を積極的に採用していく流れになっています。日本での就労を希望する外国人の皆様が、タクシードライバーとはどのようなものかイメージをしていただくため、徹底解説いたします。

1 お客様を目的地まで安全に迅速に運ぶ職業

タクシードライバーは、タクシー会社に所属して都市部で営業する乗用車(タクシー)を運転する職業です。タクシードライバーの主な役割は乗客を目的地まで安全に迅速に運ぶことです。 交通規則を遵守し、常に安全運転に気を配りながら快適な移動手段を提供します。
また、地理的な知識やカーナビゲーションシステムを駆使し、交通渋滞を避けながら最短経路の選択を行い、迅速に乗客を目的地まで送り届けます。外国人タクシードライバーとして街中を走る事ができるプロフェッショナルを目指しましょう。

2 多くのお客様と関わる職業

タクシードライバーは、観光客やビジネスマン、地元の住民など、1日に多くの乗客と接する機会があります。そのため、お客様とのコミュニケーションは非常に重要です。 お客様の要望や質問に丁寧に対応し、安心してご利用いただくための環境を作ります。お客様から評価をしていただくために、おもてなしの接客や丁寧なサービスを提供することを心掛けています。外国人タクシードライバーとして日本式の「おもてなし力」向上に挑戦しましょう。

3 タクシードライバー特有の働き方

タクシードライバーの仕事は、柔軟な勤務形態が特徴です。勤務形態は大きく以下の3通りに分けられます。

  1. 昼日勤(早朝から夕方頃まで)
  2. 夜日勤(夕方頃から明け方頃まで)
  3. 隔日勤務(1度の乗務につき、2日分働き、その翌日に休みを取る勤務形態。勤務時間は20時間程度。例えば、朝8時から翌日の4時まで働き、翌日は休みを取る。間には、休憩時間が1日3回あり、3時間の休憩をする。)

多くのタクシー会社では「隔日勤務」を採用しています。隔日勤務は1度に働く時間は長いですが、休みの日数が多くなるため、プライベートの時間や家族、友人との時間を多く取ることができ、働きながらプライベートの時間も充実させたいとが考えている方には、ぴったりの働き方です。

4 タクシードライバーになるために必要な資格

タクシードライバーになるためには、普通自動車第一種免許の取得から1年経過をしていることが必要になります。

実際のタクシー車両の運転には、普通自動車第二種免許の取得が必要になりますが、企業の採用面接への応募には、普通自動車第二種免許は必要ありません。 多くのタクシー会社が入社後に普通自動車第二種免許取得費用を会社負担とし、取得する機会を用意していただけます。タクシー会社へ就職を目指す外国人の皆様は「普通自動車第一種免許の取得から1年経過をしていること」がクリアしていれば採用面接への応募が可能です。

タクシードライバーとして地理的な知識を持つことは重要ですが、近年ではカーナビゲーションシステムが発達したことにより、最短経路での運転が容易となりました。
また、配車アプリなどの便利なツールが導入され、より働きやすい環境へと変化を続けています。

5 歩合制給与の仕組み

タクシードライバーの給与体系は、一般的な給与体系と異なり、「歩合制」を採用しています。歩合制とは、お客様を乗せ、売上を上げれば上げるほど給料が上がる仕組みです。
歩合制にはいくつか種類がありますので、代表的な3通りをご紹介いたします。就職を目指すタクシー会社がどの給与体系を採用しているか、予め確認をしておきましょう。

  1. A型賃金
    固定給制のため、売上や走行距離に関係なく、基本給、各種手当、賞与など、決められた給料を貰います。
  2. B型賃金
    完全歩合制です。売上や走行距離に応じて給料が大きく変わり、自身が稼いだ分だけ給料に反映され、高収入を目指すことが可能ですが、稼げないときは給料が低くなるデメリットがあります。
  3. AB型賃金
    基本給や固定給に加えて歩合給や各種手当、賞与などが含まれます。多くのタクシー会社がAB型賃金の給与体系を採用しており、タクシーの需要が低くなる時期の稼げなくなるリスクを防ぎ、実績に応じて給料を増やすことが可能となっています。

6 タクシードライバーならではの働き方

近年、日本ではインバウンド旅行者が増加し、全国の観光地で外国人旅行者がタクシーを利用することが増えています。そのため、タクシー会社はタクシードライバーが外国人旅行者の言語に合わせてコミュニケーションを取り、各地の観光地を送迎しながら案内を行う形のインバウンド旅行者用の観光サービスを提供しています。
この様に外国人タクシードライバーは、インバウンド旅行者に向けた観光サービスの分野においても活躍が期待されています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

タクシードライバーがどのようなものかイメージが湧いてきましたでしょうか。 タクシードライバーは外国人の皆様が働きやすい環境が揃ってきています。新しく開始する特定技能ビザによるドライバー職への就労は不安が多いかもしれませんが、タクシー会社は外国人の皆様を積極的にサポートしてくれます。安心して外国人タクシードライバーの一歩を踏み出しましょう!

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